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プログまもる会日記 

プログ

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今の自分を振り返る

2011-06-26
先日、家の自室の整理をしていると、学生時代のノートや資料を発見した。しばらく手を止めて、自分の作ったレポートを読んでみた。20年以上前なので、障害、介護についての考え方もずいぶん違う。「介護保険」「自立支援」「権利擁護」といった今では耳慣れた言葉はそこにはない。読み進めるとバイステックの7原則というケースワークの基本姿勢についてのノートがあった。相談業務に携わる職員はみんな知っているはずのこの原則を、さて、今の私は実際この基本姿勢で仕事ができているかどうか・・・・。ちょっと自己チェックしてみました。
 
個別化の原則
多数の中の一人ではなく一人の人間として対応されるべきであるという人間の権利に基づいた原則のこと。
しかしながら、「この方は認知症の方」あるいは、「この方は寝たきり」「この方たちは会話成立する」とかで、個別化することなく、まずは同様の類型に分け安易に状態像を決めつけてとらえているところはないか。問題を抱えている人は、個別特別の問題として自身とらえているのに、相談しても、結局一般化された対応だったら、相手を信頼するはずもない。もっと性格や生活歴などを重視し個人の問題として考えることができるようにならないといけない。
自己決定の原則
あくまでも自らの行動を決定するのは本人であり、問題に対する解決の主体は本人であるという考え方のこと。
安全を優先し、「〜してください」と指示・命令的になっていないだろうか。特に認知症をもつ方へはどうだろうか
援助する側の都合の良いような場合に安易に自己決定として解釈して、結果を急いで出し、課題の検討が不十分になることがないだろうか。
受容の原則
利用者の今あるがままの姿・思いを受け入れようという態度のこと。
傾聴し、その思いに至るまでのすべてを受け入れ、本人を理解しようと努めるとしても、良い方向性を示したり、本人自身に気づきをあたえるような会話がまだできない。難しい・・・・。
非審判的態度の原則
援助者は利用者のもつ課題について、善悪の判断をしてはならないという原則。
人間は自分を否定的に判断する者を信用しないので、大切な考えである。
相談をすすめる中で、善し悪しを審判することはないように注意はしても、かかえている問題には自分にも一部原因があるケースも多い。そのようなとき、相手が悪いとかでなく、他者や周囲との関係が悪いことについて本人にも気づいてもらうことができていない。最終的には自分の力や判断で解決してもらうようにするためにも気づきを示したいのだが・・・とても難しい。いつも聴いてあげるだけに終わってしまう。
ほかにも。あと3つ
秘密保持の原則
統制された情緒関与の原則
意図的な感情表現の原則
がある。
 
感想・・・「理想と現実を感じてしまう。何年経っても、まだまだだなあ」



共感することで寄り添える 

2011-06-23
623日は「沖縄慰霊の日」であった。沖縄戦で20万人を超える命が奪われてから66年が経つ。
平和記念公園での追悼式で、浦添市仲西中学2年の嘉味田朝香さん(13)が朗読した詩は感銘深い「幸せの一枚」の全文は以下の通り。

私の祖母が持つ一枚の写真 何年も経つけれど
忘れられない笑顔 忘れられない言葉

小学生の頃 先生がだした宿題
家族から戦争の話を聞いてくること
急いででかけた 祖母の家

祖母は何も言わず 棚の奥から
一枚の写真を 取り出した

古びた写真に写る 子どもたち
満面の笑顔の男の子 勝気そうな女の子
おとなしそうにはにかむ笑顔 豪快に口をあけた笑顔
たくさんの笑顔 一人一人の目は
未来を見つめ キラキラ輝いている

「この人だぁれ?」
真ん中に写る女性を指さし 祖母に尋ねる
祖母は寂しそうに笑い
「わたし」一言だけ答えた

一人一人の顔を
愛おしそうに 懐かしそうに 指でなぞるように
眺めながら 時が止まる

「この子たちは?」
ふたたび祖母に尋ねる私
「おばあちゃんの生徒たち」「大切な 大切な生徒達」
「みんなどうなったの?」

祖母は答えなかった
ずっと黙ったままだった
幼い私にも 
祖母の深い悲しみが 深い苦しみが
痛いほど伝わった

長い沈黙のあと
祖母は
「どうして戦争なんかするのかねー
戦争さえなかったら みんな幸せだったのに…」

私はもう一度写真を見た
みんな笑っている 幸せそうに笑っている 
愛する家族がいたはずだ
たくさんの夢があったはずだ
大人になるその日を夢みていたはずだ
その笑顔を 幸せを
奪った戦争を
私は許さない
絶対に許せない

祖母は多くを語らない
私はあれ以来 あの写真を見てはいない
祖母の家に眠る一枚の写真
それにこめられた祖母の思い
もう何年も経つけれど 忘れない
私はずっと忘れない

私たちが忘れない限り
平和は続くだろう
だからこそ
忘れてはいけない
この地には
たくさんの笑顔が
たくさんの夢が
眠っていることを


高齢者と関わる仕事をしていると戦争のころの話を聞く機会も多い。
私たちスタッフは高齢者の気持ちに寄り添うためにも、戦争体験のことをきちんと知ることが大切だ。
共感は、まずその人の時代背景を知ることで、いっそう強くなる。


被災者と成年後見制度利用について

2011-05-22
厚生労働省から東日本大震災に関する多くの通知が県を通じて送られてくる。中身は被災した人が適切に介護保険サービスや障害福祉サービスの利用につながるように様々な措置や依頼の事務連絡であり、たとえば職員の被災地への派遣要請、被災地の要介護者の施設への受け入れ要請、介護認定や介護サービス提供、それらに伴う介護報酬の取扱の特別措置など様々である。
先日は成年後見制度の活用を促進するようにと通知があった。認知症や知的・精神の障害で身の回りの判断に援助のいる人は多い。多くはその家族が金銭管理を代行し生活上の配慮をすることで生活を成り立たせていたケースが多いと思うが、今回の震災で、多くの要介護者の家族の命も奪われてしまっている。身よりのない要介護者も増加し、義援金の受取や財産の管理など必要なサービスを受けようにも手続きや管理を代理してくれる人もいない状況が想定されるというのである。
確かにそうかもしれない。通知文には成年後見制度の活用が望ましい人を把握したら、地域包括支援センターや家庭裁判所に連絡するようにとしている。現状のままだと、それら相談に対応する機関がパンクするのではないか、またどれだけの成年後見人の受任者をみつけ、その目的をはたすことができるのか、心配ではある。しかし、地域包括支援センターの社会福祉士は介護予防のケアプラン作成業務から離れ、本来の高齢者や障害者の権利擁護の分野で専門性を発揮してもらいたい。もちろん個人では限界がある。国は市町村のセンターに対する支援も併せてぜひ考え、方策を示してほしいと思う。


今日は母の日

2011-05-08
 
 今日、5月8日は母の日である。花束を片手に面会にみえるご家族も多い。
 母である入所中の女性の平均年齢は90歳を超えるため、面会の子供たちは60歳台の方が多い。中には100歳前後の入所の人も数人いるが、その方の娘さんが「私も後期高齢者になったが、この年まで母が健在で、母の日に祝ってあげられるなんて、よく考えると幸せなことなのね。私の方が先に逝かないように私も頑張らないとね」と数日前に言っていたのを思い出した。
 
 今日は当直勤務で、受付で面会簿に名前を記入するご家族の様子を、事務室から母と子という視点で見ると、それぞれの母子の歴史・関係、親子の絆・尊さとみたいなものを感じて、なんとなくほのぼのとした幸せな気持ちになった次第である。
 
 私も帰りに実家に立ち寄り、なにか花でも贈ろうかな。だけど「ありがとう」とか「元気でね」とか感謝の言葉はなかなか言えないんだよなあ。なぜか「はい、これ」と渡すだけになってしまうんだろうな、これが・・・。




現状課題ばかりの情報発信ではちょっと・・・

2011-04-24
仕事柄、公私で研修に参加することがある。それぞれ研修テーマが、介護保険制度に基づくサービスがゆえに、冒頭の講演は「介護保険制度の現状」「社会保障制度の現状」というような大枠の内容が多い。先週、福岡県の担当者からの説明を聞く機会があったので、一部紹介してみたいと思う。以下、福岡県内のデータである。
○第一号被保険者数の推移
 2000年)約85万人 → 2010年)約111万人
65歳以上の人口が10年で30%増も増加している。
○要支援・要介護認定者数の推移
 2000年)11.4% → 2010年)18.3パーセント
 65歳以上のうち、10年前は約10人に1人だったが、今は、ほぼ5人に1人が認定を受けている。
○要支援・要介護1の割合の推移
 2000年)43.3% → 2010年)50.2%
 全認定者のうち、要支援、要介護1の占める割合が増加している。
 
日本の人口は減少傾向であるが、そのうち高齢者の人口はさらに増えることが予想されている。2025年は全人口の3割が65歳以上となるらしい。(ちなみに2005年は2割、1985年は1割だった)
数字からみると、今後の超高齢社会に不安ばかりが募る。それは、私たちが世間で見聞きするも情報が、高齢社会の現状と課題ばかりで完結している内容ばかりだからではないか。
さまざまなデータから、10、20、30年後の日本の介護・福祉について、当然、国も協議し、ビジョンをもっていると思うのだが、そのことが私たちにあまりの伝わらない。「将来こうなるために、これからこうしていく」という方針も加えた超高齢問題についての情報を、国やマスコミはもっと発信してほしいとと思う。
 
 

社会福祉法人
まもる会
福岡県築上郡築上町大字湊1275
代表
TEL.0930-57-1110
FAX.0930-57-1120
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