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プログまもる会日記 

プログ

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母の手

2011-12-23
 先日、母を車で病院受診の付き添いをした時のことである。駐車場に車を止め、病院の中までは距離もあるし、場内は車の出入りが見られたので、歩行が少々鈍くなっていた母の手をつないで院内まで誘導した。母の手を引くなんて記憶にないくらい久しぶりである。「たぶん私が子供のころは母がたくさん手を握ってくれただろうに、なぜ記憶にないのだろう。いや、待てよ。我が家は放任主義だったので、手をつなぐ機会自体が少なかったんじゃないか?だから感触も覚えてない」なんていろいろ思いながら、「段に気をつけて」「こっちこっち」と母に声かけしながら手を引いていった。親が元気なうちは全く思いもしなかったが、母もだんだん年をとって、弱くなっていく。そんな親を目の当たりにし、さらに小さくなった手から伝わる感覚は、とても衝撃的だった。なんだか不思議に母をとっても愛おしい存在に思え、そして私を育ててくれた母への感謝の気持ちが湧いて出てくるかんじを覚えた。たとえば私が学生で一人暮らしをしていたときに小包にいつも入っていた短い手紙など母の愛の記憶が次々と脳裏に。「あ-あ、なんて私は今まで親に心配ばかりかけてきたのだろう。大人になっても優しい言葉の一つもかけないでなんて、親不孝な息子だ」と反省した一日であった。
今回、親の手を握る機会を得て、入所している親に面会に見える子供さんたちの気持ちに少しだけ近づけたのかな、そんな気もする。 (だったらよいが・・・)

 
さて、今年も、もうすぐで終わり、施設では、年末年始の行事がいっぱいだ。写真は年忘れ会でのごちそうである。会は利用者、職員大盛り上がりだった。
 
 

気になる社会保障の将来

2011-12-10
 
医療・介護サービスの需要と供給のアンバランスがさらに心配である。中心である人材確保が需要のスピードに追い付かない状態であるため、介護職員の給与を上げて離職率の低下を図ろうとしたり、いろいろ対策を国も講じているところではあるが・・・。
審議会の資料等によると、今年度の医療介護分野のマンパワーは460万人、2025年には700万人以上を要すが、日本の人口、とくに労働者人口は減少しており、6500万人から2025年は6000万人になるらしい。計算してみると、バランスを保つには、働く人の14人に1人の割合を9人に1人以上が医療介護分野に携わる状況にしないといけないということになる。本当に成り立つのだろうか・・・?
震災も起きて改革は待ったなしのはずなのに、毎日政治のニュースを聴いているが、その内容はとても残念でならない。
今話題の社会保障と税の一体改革はどうなっていくのだろう・・・。年金でも医療でも介護でもサービス給付の内容を重点化したりして効率化を図るのは当然だが、それと同時に今こそ負担をきちんと見直すべきだと思う。負担を増やすと、誰もイヤだと思うが、社会保障の給付がされれば誰かが必ずなんらかの形で負担しないといけない。誰にも負担増にならない妙案など存在はしないはずである。テレビや新聞を見ると、議論が平行線でうんざりしてしまう。全体のことを考えて決断実行してほしい。課題はもう後回しにできない。日本の社会保障が持続不可能な状況になりつつある中、与党も野党も批判ばかりでなく、両者ともに全体のことを考え、協力し、どこかで折り合いをつけて良い方向をみいだしてほしいが、妥協点を探りすぎて、あまり変わり映えしない改革にならないようにもしてほしい。さて、次の国会でどうなるか。 
 

雨にも負けず

2011-10-20
「雨にも負けず」(宮沢賢治)の詩が歌手、宇佐元恭一さんによって歌われている。東北の被災地の方々の心を癒しているとラジオで聴いた。
この宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」。学生の頃、確か丸暗記したはずなのに、今は忘れている部分も多い。
震災にあわれた方がこの歌を聴くと、どんな気持ちになるのか想像すると、被災者の気持ちに少しだけ近づけるような気もする。
この詩は多くの人に影響は与えていると思うが、私もその一人。詩のおわりには「ソウイウ者ニ私モナリタイ」とある。「自分は小さくてもいいから、人に役立つことがやりたい」と若いころ(20年以上も昔)に志して入った福祉の分野。あの頃の純真さがなつかしい。

宮沢賢治に、ラジオを通じてまた会えて、初心にかえろうと、また自分を戒めた1日でした。


http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%e9%9b%a8%e3%83%8b%e3%83%a2%e3%83%9e%e3%82%b1%e3%82%ba&fr=dl-srch&rkf=1

雨にも負けず、風にも負けず 
雪にも、夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体をもち
慾はなく、決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と、味噌と、少しの野菜を食べ
あらゆることを、自分を勘定に入れずによく見聞きし、分かり、そして忘れず
野原の、松の林の陰の小さな、萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば、行って看病してやり
西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば、行って、怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き
みんなに、木偶坊(でくのぼう)と呼ばれ 褒(ほ)められもせず、苦にもされず
そういうものに、私はなりたい





「プラス改定」って聞こえはよいが・・・

2011-10-20
某新聞に次のような記事を拝読した。
「政府は19日、介護サービスを行う事業者に支払う介護報酬を、2012年度の改定で引き上げる方向で調整に入った。引き上げ幅は2%以下とする方向だ。介護報酬の引き上げは、2000年に介護保険制度ができて初のプラス改定となった09年度に続き、3年に1度の見直しで2回連続となる。
介護現場は賃金の低さから人材不足が続いている。介護報酬の額は介護サービスに携わる労働者の賃金水準に直結しやすい。政府は介護報酬を引き上げることで介護士や看護師などを安定的に確保し、現場に定着させることを目指す。
 一方、政府は介護報酬引き上げに合わせ、介護職員1人あたり平均で月約1万5000円を支給する「処遇改善交付金制度」は廃止する方針だ。」(2011年10月20日 ○○新聞)
ちょっとおかしいのでは? と思う。記事は「介護報酬を引き上げて介護職員等の人材確保を目指す」とあるにも関わらず、一方で同じ人材確保の目的でできた制度「処遇改善交付金を廃止」するとある。矛盾している。
実際は、財源がなく、交付金の継続は困難であり、無くなる交付金の分は介護報酬を2パーセント程度引き上げないといけないという試算のもと、プラスに改定しようということだ。プラス改定と聞こえはよいが、実際には何も変わらない。それどころか、24年度には人件費の地域差分の調整する地域区分別の単価の見直しも計画されていて、うちのような田舎の事業所は0.6パーセントほど所定の報酬から低い設定となる予定でありh24年度は実質マイナス収入である。財源確保が困難なのはわかっているが、「あとは各事業所の経営努力でなんとか頼みますね」では、冷たすぎる、あんまりだあ。職員の給与が減る事業所もたくさん出てくるのではないか?そうすると、介護職員を目指す若者も少ないままであろう。
介護老人が増加し、その介護を担う人々が将来、何百万人も不足することが明確に予測できる中、財源もない状況のなか。国も知恵を絞り、苦慮したこれも結果だと思うが・・・。それにしても、これでよいのだろうか、日本は?
 



15才の少年から学ぶもの

2011-09-19
夜のニュースで、『文部科学白書』に、今年の3月に、津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市階上(はしかみ)中学校の卒業式で、卒業生代表の梶原裕太君が読んだ卒業生の答辞が掲載されたと報道していました。答辞の内容は以下の通り
 
今日は未曾有の大震災の傷も癒えないさなか、私たちのために卒業を挙行して頂き有難うございます。
 ちょうど十日前の三月十二日。春を思わせる暖かな日でした。私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を五十七名揃って巣立つはずでした。
前日の十一日、一足早く渡された。思い出の詰まったアルバムを開き、十数時間後の卒業式に思い出をはせた友もいたことでしょう。「東日本大震災」と名付けられる天変地異が起こるとも知らず…
 階上(はしかみ)中学といえば「防災教育」といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切な物を容赦なく奪っていきました。 天が与えた試練というには、むご過ぎるものでした。辛くて、悔しくてたまりません。
 時計の針は十四時四十六分を指したままです。でも時は確実に流れています。生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く正しく、たくましく生きて行かなければなりません。命の重さを知るには大き過ぎる代償でした。しかし、苦境にあっても「天を恨まず」運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、この地で仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。 
 後輩の皆さん 階上(はしかみ)中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が如何に貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。
 先生方、親身のご指導、有難うございました。先生方が、如何に私たちを思って下さっていたか、今になって良く分かります。
 地域の皆さん、これまで様々なご支援を頂き有難うございました。これからも宜しくお願いいたします。
 お父さん、お母さん、家族の皆さん、これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください。
必ず、良き社会人になります。
 私は、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。
 最後に、本当に、本当に、有難うございました。
                                            平成二十三年 三月二十二日
                          
             第六十四回卒業生代表 梶原 裕太
 
このニュースは日々忙しさに流され、大切なことを忘れてしまいそうになっている自分の目を覚ませてくれた。当たり前の生活ができることへの感謝を忘れず、この15才少年のように、ありのままを受け入れ、謙虚に実直に仕事に臨もう 




社会福祉法人
まもる会
福岡県築上郡築上町大字湊1275
代表
TEL.0930-57-1110
FAX.0930-57-1120
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